第8章 テスト
翔くんは、私を乗せて
後ろから抱きしめてきた
「俺も今日疲れた」
「翔くんも仕事お疲れ様〜」
「うん、ありがと〜」
今も翔くんに抱きしめられたまま
結構嬉しい
あたしは、少し後ろを向いて翔くんの顔を覗いた
翔くんと目があって、すぐ前向いたけど
「あー〜!」
「いきなり、何!?」
「乃愛さ、ちょっとは自覚しろよ〜」
「何を!?」
「そういうことされるとね、男は誰でも触れたいって思うよ?」
「何言ってんの〜」
最近、こういう会話が多い笑
あたしは、女優でも、モデルでもないから全然可愛くないのに
「まじ、襲うよ?」
翔くんが低声で言った
「えっーと、そろそろ勉強しよっかな…」
翔くんから離れようとしたら、
腕を掴まれた
さっきみたいに強引なキスかと思った
優しいキスだった
変な期待させないでよね!!
「なに期待してんの?笑」
もう!本当にさっきから翔くんの流れ
「テストもうすぐだから、終わったら…な?笑」
「な、なに言ってんの///」
翔くんは、クスクスと笑ってる