第8章 テスト
乃愛sade
「…問題集一緒やるかっ」
「教えてくれるの?」
翔くんが優しくなったと思ったのもつかの間
「乃愛からキスしてくれたらいいよ?笑」
やっぱり、ちょっと怒ってる…。
めっちゃ恥ずかしいよ…//
翔くんは、あたしを見てニヤッとして
じーっと、あたしを見ている
なんで、そんな赤ちゃんみたいに目をそらさず見れるの?!
あたし、翔くんをそんなずっと見れないよ!?
「はやくしてよ〜、乃愛ちゃーん。笑」
「これでいい?///」
「だめ」
何が不満だったのでしょう…。
あたしも頑張って自分からキスしたのに〜
「え〜何がいけな…」
あたしが喋ってるのを遮るかのように
翔くんは、強引なキスをしてきた
上手く呼吸できないよ///
あたし、こういうのダメだ
倒れそうだし、上手く呼吸できないから変な声だしちゃいそう//
そう思ってると翔くんから離してくれた
「こういうこと」
「場所違うから」
と言ってあたしの頭をポンと優しく叩いた
翔くんを見る余裕なんてないから
あたしは問題集を開いた
「はい、じゃぁー、ここからね」
ねぇ、なんでそんな普通でいられるの?
「乃愛聞いてる?」
「…き、聞いてる」
ダメだ。集中しよう
2時間くらいもう勉強
「…つかれたー」
「は?まだまだだよ?」
「もー、無理〜」
ほんと、鬼だな。翔くん
「しょがねぇ〜な、次の問題できてたらいいよ」
問題解いてあってたから休憩
「はぁ〜、もう眠い」
あたしが何気なく言った言葉
「じゃ、目覚めることしよっか?」
翔くんがニヤッと笑ってあたしを膝の上に乗せた