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帝王とあたしの関係

第8章 テスト




「再来週って言ったっけ?テスト?」

「はい…」

「乃愛、勉強に取り掛かるの遅すぎ」

「だって〜今日聞いたんだもん〜」

「予定表みたいなのに、書いてあるだろ」

翔くんは、学校の12月の予定表をだした


「俺も2時までは、教えてあげるから、今から頭働かせよ?」



翔くん、疲れてるのにありがとう
本当は、すぐにでも寝たいはず




翔くんと勉強を始めて、15分







だめだー。


翔くん、早いよーついていけないー



翔くんは、あたしの隣で教えてくれてる

なんか、家庭教師みたい


あたしは、ちょっとにやけた



「乃愛、話聞いてる?」

「聞いとる!聞いとる!」

「んじゃ、これ解いて」



すいません。全く聞いていませんでした。




なんて、言えないよー
今の翔くんは、なんというか鬼にしか見えない



翔くんは、あたしをジー〜と見ている



早く解いてみろ



そんな目で…こえ〜。泣


「…これって…公式?代入?」

「これは、普通の計算問題じゃん。たすき掛け」

「あぁ〜!そーだったね!なるほど!なるほど!」



翔くん、怖いです。
そんな目であたしを見ないでください。お願いです。



「乃愛、こんな簡単な問題もできないの?やばくね?」

「だって、今、初めて知ったもーん」

「そんなことねぇーだろ。添削課題で出てただろ」



なんで、そんな事知ってるの



「答え丸写ししてた?」


優しい声で聞いてくる



逆にもっと怖いんだけど




もうちょっとさ、少女漫画みたいにさ、
キュンキュンすることは、ないのかな?



「じゃー、この問題終わったら俺は寝るわ。乃愛はこのページ終わったらな」


「ん?いまなんて??」

「だから、このページ終わったら、寝ていいよ?」

「えぇ〜終わんないよ〜」

「明日、確認するから。じゃ、おやすみー乃愛〜」



やばい、やばい、やばい。



確認するって言ったよね?まじ?


なんかもう、学校の先生みたい。


さっさと、終わらせよう…

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