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帝王とあたしの関係

第6章 明かされる過去


翔sade

家に着くと、
ニノと乃愛が大野さんの寝顔を見て
楽しくおしゃべりしている



俺が帰ってきたことぐらい気づけよ


乃愛がテーブルの上を片付けようとしたとき
腕に痣があるのが見えた


何だよ、その痣

ニノは乃愛の腕を掴んだ

「おまえ、これなんだよ」


乃愛は、すぐに腕を隠した

話を聞いているとやっぱりあっちの家であったことだった


乃愛は、熊本での話をした


なんで、笑ってんだよ

腕に痣ができるほど暴力うけてたんだろ?


「笑い事じゃねーよ」

乃愛とニノはびっくりしてる

気づくのおせぇーよ


ニノと大野さんは帰り

乃愛はテーブルの上を片付けている


話聞かないでオーラ出まくり

「ねぇ、乃愛」

「なにー?」


聞きづらいけど







「お母さんはいいの?」

乃愛本当はお母さんのこと大好きなんだろ?

一緒にいたいんだろ?



「お母さんもあたしのこと嫌いみたいだから」

「そんなことないよ」

「あたしを家から追い出したのは、お婆ちゃんとお母さんだから。お母さんは、あたしの味方になってくれなかっから」


乃愛の声が震えてる
泣くのを必死にこらえている


そりゃ、自分の親が
自分の味方についてくれないっていうのは
おかしな話だ


てか、ありえねーだろ


俺は気づいたら、乃愛を抱きしめた

乃愛は、今まで我慢してたのを
吐き出したかのように
泣き始めた


「辛かったな。。」

まともな言葉が浮かばない
こういう時なんて声をかければいいんだ?



「翔くん、ありがとう」

「なんもできなかったけど」

「今、こうやって抱きしめてくれてるだけであたし嬉しかったよ。なんて言うかね〜、今まで溜めてた思いとか全部消えた感じ?楽になった!」



そうやって、無理に笑うなよ




俺は強く抱きしめた







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