第13章 突撃
無事、熊本に着き、実家に向かってる。。
「ねぇお兄ちゃん、あたし直接お母さんには会えないよ?」
「じゃー、お母さんとスーパーに一緒に行くから、乃愛は先にスーパー行っといて。そしたら、自然でいられるだろ?」
「分かった〜。。」
お兄ちゃんが言った通り、あたしは
スーパーに行き、お母さん達を待つことにした
今から会うと考えると、
とても緊張するし、不安でいっぱい
そして、
お兄ちゃんの車がスーパーの駐車場に来た
もう、あの車の中にお母さんはいる。。
車を停め、お兄ちゃんとお母さんが
一緒来てる
お母さん。。
家を出て行った時よりも痩せてる
もう、お母さんはあたしの目の前
そして、あたしを通り過ぎようとした時
「こんにちは〜。あなたあたしの娘に似ているわぁ〜」
えっ?
「あたし、あの子に酷いことばっかしたから。。許してもらえるなら、また逢いたいわ。。。変なこと言ってごめんなさいね〜笑」
お母さん。。
あたしは、何も言えずただその場にいるだけで
精一杯だった
お兄ちゃんとお母さんはスーパーの中にに入って行った
だめだ。。。泣いちゃう。
こんなとこで泣けない。。。
絶対泣いちゃだめだ
そして、あたしはお母さん達を待つことにした
20分ぐらい経って
お母さんとお兄ちゃんが戻ってきた
「あら、まだここにいたの?」
「あ、あたし。。」
自分でも聞こえないくらいの声
「ん?何か言った?」
「あたし、、乃愛だよ?お母さん。」
「え?乃愛。。?」
そして、ちょっとした沈黙
沈黙を破ったのはお母さんだった
「ちゃんと見れば乃愛だわ。」
あたしを抱きしめてくれた
「ごめんね。。酷いことばっかりして。。」
「お母さん。。」
あたしは子どものよう泣いてしまった
「今東京では、大丈夫なの?帰ってきてもいいのよ?」
「いや、もう家には戻らない」
「なんで?」
「ちょっと、お母さん勝手過ぎない?」
つい、強く言ってしまった