第17章 〜君と出会えてよかった…だから…〜
ハリーと私は階段を下りていく。そしてそこには、クィレル教授(頭にターバンを巻いた先生)がいた
『クィ、レル、教授?』
そして、徐々に私の脇腹の傷が痛んできた
ハ「あなた…まさか、そんな!スネイプのはずだ…スネイプはクィディッチの試合で僕を殺そうとして…」
クィ「スネイプではない。私が殺そうとした。あの時スネイプは反対呪文で私の邪魔していた。そしてあの時、スネイプのマントが燃えた拍子に眼を離さなければうまくいっていたのに…」
クィレル教授の口調がいつもと違って、たどたどしくなく、とても威圧的だった
『じゃあトロールを地下室にいれたのも…』
クィ「そう、私だ。皆が地下室に行ったのにあいつだけは3階に行った。あいつはいつも私を疑っていた。だが、あいつは知らない。私は一人ではないんだ」
それはどういう…
クィ「さあポッター、鏡の前に立て。アクアマリン、お前もだ」
『で、でも…』
クィ「早く!」
っ!
私とハリーはゆっくりと鏡の前へ立った
すると、鏡の中でハリーのポケットにハリーがウィンクをして石を入れる光景が目に入った
えっ?
クィ「…正直なアクアマリン。君なら正直に答えてくれるね。さあ何が見えた!」
っ!
『私が、ハリーと結婚して、家庭を築いているのが、見えました…』
「嘘だ!そいつは嘘をついている!」
ハ「っ?!ど、どこから声が…」
クィ「言っただろう、私は一人ではないと」
クィレル教授がいつも巻いているターバンをほどくと、頭の後ろにもう一つ顔があった…ヴォルデモートだろう
ハ「っ、ヴォルデモート…」
ヴォ「ハリーポッター…そして麗しきアクアマリン…いや、#NAME1#姫と呼ぶべきか…わしはこうして人の身体を借りねば生きられず、ユニコーンの血で辛うじて生きている…だけどあるものさえ取り戻せば自分の身体を取り戻せる。ポッター、そのポケットにある石だ」
そう言った瞬間、クィレル教授はハリーを追いかけてきた
ヴォ「バカなまねはよせ!父の苦しみを味あうことはない!このわしと手を組め。両親と会いたくないか?二人でなら呼び戻せる。その代わりにあるものをよこせ。この世に善と悪などないのだ。力を求める強きものと弱き者がいるだけだ!わしとおまえならすべて思いのままにできる!」
『ハリー渡しちゃダメよ!』