第12章 〜本当の私〜過去編
ダン「いいか、ちと長くなるぞ。まず、君はミリア家の子では無い」
『?!…それはどういう…』
ダン「#NAME1#のご両親は、亡くなったんじゃ。#NAME1#がまだ幼い1歳になったばかりの頃にな…」
『そう、だったんですか…』
ダン「うむ。#NAME1#よ、今まで自分の身に何か変化はなかったかの?」
『うーん、何と言うのでしょうか…こう、覚醒?されたような…自分が自分では無いような感じが…』
ダン「ふむ。おぬしらは#NAME1#の変化に気付いたりしたかの?」
ハ「はい」
ダン「ほう…あったのか…どのように?」
ハマ「瞳に模様のようなものが浮かび、顔にも何か模様が浮かんでいました。瞳は…海を連想させるような綺麗な瞳で、顔には透き通るようなスカイブルーの色でした」
ダン「やはり…」
『先生、これは一体なんでしょうか?私は呪われているのですか?』
ダン「呪われている?ふぉっふぉっふぉ!そのようなことがあるまい!…いいかい#NAME1#、君の家系は海底に住む"人魚"なんじゃ。君のご両親は海の王、海の女王。そして君は海の姫なんじゃ」
ロ「そ、それって…人魚姫じゃないか!」
ダン「さよう。そして#NAME1#の家系は不思議な力を持っていてな?それはもう未知なる魔力を秘めているんじゃ…相手を攻撃するのはもちろん、自分の身を守り、あらゆる動物と会話が出来、時には傷を癒したりと、数え切れないほどの能力を持っているのじゃ」
『そんな事が…でも先生、私の両親はどうして亡くなったのですか?』
ダン「…奴の仕業じゃ。古く昔から純粋な人魚の肉を食らえば永遠の命を、そして永遠の若さを得られるという言い伝えがあっての…けれど、それはただの言い伝えではなく残念ながら本当の事なのじゃ…」
ハ「やっぱり、僕と#NAME1#は同じだったんだ…」
ハマ「てことは、#NAME1#が狙われた理由って!」
ダン「さよう。_ヴォルデモートは永遠の命を得るために#NAME1#を狙ったのじゃ。人魚の肉を食らうのは若くて美しければ美しいほど、いいと言われている…」
『私じゃなくても…』
ダン「いいか、今ホグワーツにはよからぬ出来事が起きている。#NAME1#、ハリー、君達は特に気を付けなさい」
「『はい…』」
『長々とありがとうございました…』
ダン「いいんじゃよ」