第12章 〜本当の私〜過去編
ハマ「ねぇ、合言葉って分かるの?」
『ううん。でも#NAME1#って名前を言えば開くって』
ロ「ふぅーん」
ハ「あ、ついたよ」
『うん。#NAME1#です。開けてください』
ゴゴゴゴゴ…という音をたてながらゆっくりと開いていくガーゴイル
『失礼します。#NAME1#・ミリアです』
ダン「おぉ。待っていたぞい。友達も連れてきているのか」
『はい。…あ、ダメでした、か?』
ダン「いやいや!いいんじゃ。さぁ、かけてくれ」
ロ「なんか緊張するよ…」
ハマ「そうね…」
ダン「そう緊張しないでよいぞ。#NAME1#、そろそろ来ると思っとった」
自分で言わなくちゃ…自分で、きちんと…
『そうですか…ダンブルドア先生には何でもお見通し、ですね。ダンブルドア先生、私…先生に自分の口から思っていることも一緒に言ってもよろしいでしょうか?』
ダン「あぁ。いいぞい」
『私、昨日の晩に規則を破ってハリーと一緒に図書室に行ってたんです。その帰りにちょっとした出来事があって、たまたま近くにあった部屋に入って行ったんです』
ダン「ちょっとした出来事…のぉ」
そう呟いたダンブルドア先生の瞳はキラリと光って大体の事を分かっているようだった
『そこには大きな鏡があって、初めにハリーが見たら、ご両親が映ったといっていたんです。ハリーに進められ私も覗いたら、ハリーのご両親は全く見えず、訳の分からないものが見えたんです』
ダン「ほぉ。言ってみなさい?」
『はい。そこには人魚姿の私と私の左右に見知らぬ男性と女性が立っていて、二人とも人魚でした…』
ダン「…ふむ。#NAME1#、君にはまだ、ちと早いと思っていてな、君が大きくなるまで黙っていようと思っていた事があったんじゃ」
『…はい。どうぞ、おっしゃってください』
ダン「うぬ…#NAME1#にとっては辛いことかもしれん。それをきちんと受け止めて、今後について考えられるかの?」
大丈夫…大丈夫…怖くない…
『…はい。覚悟は、出来ています…』
膝の上でぎゅっと結んでいた拳をハリーが優しく握ってくれた
ハ「大丈夫。僕がいるよ」