第3章 〜運命の出会い〜
『(ここのはずなんだけどなぁ…)』
あっ!あれかもしれない!
コンコン
ハ「えっ?!」
『えっ?』
窓から覗いて見える彼は、なぜか驚きを隠せないようで、ぽかーんとしていた。
もしかしていきなりすぎて嫌われちゃった?!お友達になりたかったのに…
『あっ、えと、いきなりごめんなさい…』
ハ(なんだろう。可愛いな)
ガラガラ
『にゃっ?!』
ハ「に、にゃ?」
やばい変な声出た…引かれた、よね。
ハ「え、えと、とりあえず中においで?寒いでしょ?」
『あっ、ありがとう…!』
~ハリーside~
『おじゃましまーす…広いなぁ…』
ハ「えと、僕はハリー・ポッター。ハリーでいいよ?」
『やっぱり!君がハリーね!会いたかった!!』
すると言い終わるか言い終わらないかのところで彼女は僕に抱きついてきた。
いきなり抱きついてこられると僕もテンパってしまい、言葉が出ず、とりあえず、僕もだよ!と心の中で叫んでいた。
…どうしよう。多分今僕顔赤いな。
ハ「あ、あの、君は#NAME1#・ミリアだよね?」
『え?そうだけど…なんで知ってるの?』
ハ「だって、君有名だもん!僕だって、君にずっと会いたかったんだ!!」
『わ、私有名なんだ…でも、ハリーの名前、私も知ってたよ』
…え?#NAME1#が、僕の名前を?
ハ「どうして、僕の名前を?」
『え、えと…う、運命?そう!運命!だよ!』
…何をいきなり言い出すのか。う、運命だなんて…恥ずかしい事言わないでよ…
でも、尻尾フリフリしてて可愛いな。
…あ!猫耳と尻尾!!
~ハリーside終了~
そういえばハリーの育ての親さんが見当たらないな…
『ハリー?お家の人は?』
ハ「あー。しばらく帰ってこないんだ。その方が僕も都合がいいんだけどね」
『そっか』
私は深くは聞かなかった。その時のハリーの苦笑いの意味も、ハリーの事情も、知っているから。
そして、魔法をまだ知らない事も。
…あれ?魔法をまだ知らないんだよね?
私、さっき普通に箒に乗ってたんだけど…
あ!猫耳と尻尾!やばい!隠すの忘れてた!!