第3章 〜運命の出会い〜
『だめ…!もっと…もっと早く行かないと…!』
私がこんなに焦っているのは他でもない。今すぐに"会いに"行かないといけない用事が出来た。
それは数分前に遡る___
『ねぇお父様?この子は誰ですか?』
私が指を指したのは新聞に載っている男の子。私はまだ少ししか字が読めなかった。
#NAME1#父「ん?その子はハリー・ポッターっていう子だよ」
『へぇ。その子がなんで新聞に載っているの?』
#NAME1#父「その子は名前を言ってはいけないあの人に両親を殺されてしまったんだよ。あの人に立ち向かった奴は一人残らず殺されてしまった。けれど、この子だけは助かった。そしてこの子は有名になったんだよ」
名前を言ってはいけないあの人。それは私でも分かる。___ヴォルデモートさんだ。
『でも、その子の両親は亡くなったのなら今は?』
#NAME1#父「なんでも、ダーズリー家という家に引き取られているようだな。でも、半ば虐待されているようだが…」
うそ…
だめ…会いに行かなくちゃ…行かないと…
何故か私は今会いに行かないともうハリーくんと会えない気がした。
『お母様!お母様!今すぐに散歩をして来てもいいですか?!』
#NAME1#母「散歩とは無理があるわね。いいわ、気をつけるのよ」
そして今に至る。
私はどうしても今会わないと何か、私の中の何か大切なものが消えそうになった。
今すぐ会いたい。君に会いたい…!
私は何かに惹きつけられているように急いでハリーくんのいる家まで箒を飛ばした。
ぴくぴくっ
…猫耳と尻尾どうにかならないかな
ミリア家は生まれつきだからしょうがないと言われてしまった。父は黒猫。母は白猫。私は父に似たのかも。両親は美男美女で羨ましい。
そんなこんなを考えていたらハリーくんのいる家まで着いた。
(家はお父様に聞いた。)