第4章 光と影と黄瀬くん
もーうっ!
先生ったら、ホントに人使い荒いんだから!!
一人でブツブツ言いながら朝練へと向かう。
«ガラッ»
『遅れてスイマセン。』
キャプテンの日向先輩に一言行ってから練習に参加する。
日「おー。そういえば、カントク見てねーか?」
『あー、本当だいないですねー…。』
いくら見回しても姿を捉えることは出来なかった。
日「おい、一年、カントクどした?練習試合申し込みに行くとか言ってたけど。」
部員「さっき戻ったスよ。なんかスキップしてたし、オッケーだったみたいスね。」
その一言で日向先輩の顔色が変わった。
日「スキップして!?オイ、全員覚悟しとけ。アイツがスキップしてるってことは…次の試合相手そーとーヤベーぞ。」
すると何処からか、鼻唄が…
黒「あ、カントク…。」
鼻唄の正体は、リコ先輩だった。
リ「ただいまー!!ごめん、すぐ着替えてくるね!!…あとね」
意味深な間をあける。
リ「「キセキの世代」いるとこと試合組んじゃったっ…♪」
部員たちの顔が真っ青になる。
黒子くんは、いつものポーカーフェイスがすこし崩れていた。