第1章 誠凛高校入学!
春
桜が咲く並木道。 花びらが舞い、生暖かい春風が私の頬をきる。 私、鈴木凛音は、新しい制服に身を包み、心を躍らせていた。 これから始まる学校生活に胸を膨らませ門の 前に立つ。楽しい毎日が送れますようにと、学校の門を通ろうとした瞬間...。 「凛音さん!」 どこからか声がした。キョロキョロとあたりをあたりを見渡してもその人はいなかった。 (なんだろう?)と教室に向かおうとしたら誰かに肩をたたかれた。 「こうでもしないとわかりませんか?」 肩に手が伸びているほうに視線を移すと...