第2章 ラブホテルにて
ついに下に手をやった冬乃は嬉しそうに微笑んだ。
「濡れてる…」
にちゃにちゃと中を掻き回され、変な気分になっていると冬乃は手を止めた。
「あれ…、痛くないの?」
指入れられて痛いって処女かよ…そう言って笑おうとしたが冬乃の意図がわかった。きっと自分が処女であって欲しかったのだ。
「いつから処女じゃないの?初エッチの相手はやっぱり今の人?」
怖い、冬乃が…こわい。
「高校…」
「…のいつ?」
「高二の、誕生日…」
「あーだからあの時は返事が遅かったんだ」
そうだ、毎年冬乃から誕生日にはメッセージが送られてきていた。だが高校二年の誕生日は一日中彼氏と居た。そのせいでその日は返事が送れなかったのだ。
でも、普通覚えてるか?
高校二年の時って言えば三年前か。少なくとも冬乃はいちいちそんなことを覚える様な子じゃない。
いつからこうなってしまったのだろうか。会っていなかった高校の間?それとも中学の時から?もしかしたら元々の冬乃がこれだったのかもしれない。
「なぁ、そろそろどいてや。手、離して?」
にこっと笑ってみたが冬乃は引かなかった。むしろ先程よりも力が強くなった気がした。
「いっ、痛い痛い!冬乃っ、痛いって!」
涙目で訴えるが冬乃は手を止めず、それどころかどんどん奥に指を突っ込んでいった。
「初夏のナカ、きついね。あんま咥え込んでないのかな。」
笑顔でこちらを見る冬乃から、目をそらした。