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LAW -short-

第3章 On the side


「それに、そうすりゃお前も寂しくなんねぇだろ?」

「ま…まぁそうだけど…」

「俺もお前のこと心配になんねぇし…こうやって抱き締めてやれるし」

「……」

「……文句ねぇだろ?」

どうだ?って瞳を覗くように、でも自信満々に聞いてくるロー。

「………文句なんてない!その方が幸せ。」

これ以外の答えなんか知らない。

ククっと口角を上げて笑ったローに、わたしも微笑み返した。

「…アオ…」

優しく頬を撫でられ、額と瞼にキスをされる。うれしさで顔が緩んでしまったけど、それはローも同じようで。

好きだ…と囁かれ、二人で何度も唇を合わせた。

「俺が朝飯作ってやるよ」

「うん…って、え!」

さっと起き上がったローの腕を引き、急いで止める。

「や、いい。大丈夫」

「あァ?何でだよ」

「卵かけご飯にコーヒーはいい」

「…!」

苦い顔をしているローに構わず
ローの腰に腕をまわし、上目遣いでローに甘える。

「ねぇ…私…今はこうしてたいな…」

きょとん、とした後すぐに聞こえたフっという笑い声。

「…そうだな」

それがいい。

そう呟き、手を広げながらシーツに身を沈めた。

「…ふふっ…」

「…なんだよ…」

「ローの腕枕、気持ちぃな」

「…これから毎日やってやるよ」

にこっと笑うアオに、言い難い愛しさが込み上がる。

「ね、一緒に住むけど……これからもよろしくね?」

「あァ…俺も、よろしく」

「ロー~!」

きゅっと抱き着いた胸板に顔を埋め、包んでくれる温かさを噛み締める。

一つだけ落とされた額のキスに満面の笑みを見せて、

「大好き!」

再びローに抱き着いた。

fin.
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