第1章 1.warmth
1月も終わりに近づき寒さも一段と増すこの頃。
最近では雪もチラついて寒さに弱いあたしには厳しい毎日だ。
「う~~さむっ。」
特に末端冷え性のあたしは足元が寒すぎて眠れないこともしばしば・・・。
布団の中で小さく丸まっていると携帯電話が鳴った。
画面には大好きな彼の名前。
「もしもし、ロー?」
「あぁ、起きてたか。」
「うん。お仕事お疲れ様。今帰り?」
「いや、まだ少し仕事が残ってる。
それよりアオ、おまえ明日何時ごろ来る?」
そう。明日は金曜日。週末は彼の家でゆっくり過ごすのがあたしたちのお決まりパターン。
「まだ仕事残ってるんだ。。無理しないでね。
明日は仕事が8時に終わるからそれから行くよ。ローは?」
「あー、俺もそれくらいには帰れるようにする。」
「わかった~。
ねぇロー。脚が寒くて寝れない・・・。」
「はぁ?・・・靴下でもはいて寝ろ。じゃあ、明日な。」
「ぅぅ・・・冷たい。おやすみロー。」
あぁ、とだけ返事をしてローは電話をきった。