第1章 (色々な意味で)めげるな!祝え!
「エルヴィンって性欲強いのかなぁ?
まぁ副作用で性欲が増しても、エルヴィンなら大丈夫だよね。
持ち前の理性でどうにかしてくれるでしょ」
アハハと気楽に笑うハンジに反して、
リヴァイとナナシは共に動きを止めた。
果たしてそうだろうか・・・?
確かにエルヴィンは普段紳士ぶっていて
ポーカーフェイスを顔に貼り付けているが、
意外と欲望に忠実な部分が存在する。
一度箍が外れてしまったら、相当面倒な事になりそうだ。
特に本命相手が近くにいるとなれば・・・・
そこまで考えてリヴァイは、ふとナナシを盗み見ると、
彼の顔色が大変宜しくない事になっていたので
同じ事を考えていたのだろうと推察する。
一番エルヴィンの奇行を見てきたナナシにとっては
身の危険しか感じないだろう。
・・・そして、ナナシと一緒にいる自分達も危険だ。
そう思った刹那、廊下から雄叫びのような声が聞こえてきたので、
リヴァイはとんだ誕生日だと頭を抱える羽目になった。