第1章 (色々な意味で)めげるな!祝え!
「そういえば、お主はリヴァイに何か上げたのか?」
余りにも鬱陶しくぶちぶち文句を言っていたので
エルヴィンに話題を振ると、彼は恨めしそうな視線を向けながら
会話に乗ってきた。
「無論だ。忘れるといけないから朝一で貴重な紅茶葉を贈ったよ。
リヴァイは調査兵団には無くてはならない存在だし
普段からの感謝も込めて・・・ね」
「ふーん・・・そうか」
何で彼の誕生日を教えてくれなかったんだとナナシが考えていると、
エルヴィンは熱の入った視線をナナシに向けて
「だが君も無くてはならない存在だ。私個人としては特に!」
と真顔で言ってきたので、それは無視する。
ここで会話を終了させておこう。
絶対流れがおかしい方向に向かってエルヴィンが暴走するに違いない。
・・・っていうか、仕事しろ団長様。