お姉ちゃん大好き(黒子紫原ショタ夢)ライバルは赤司様
第1章 お姉ちゃんと一緒
小学校に黒塗りの車がやってくる。
当然学校中は大騒ぎだ。
そこには当たり前のように征十郎君がいた。
一部の女の子がきゃあと黄色い声を上げた。
「お坊ちゃまだ~」
「かっこいい!」
そんな声をしり目に、征十郎君はすまし顔であたしのところへやってくる。
「さん、おはよう」
「おはよう」
「今日からこの学校に転校させてもらうことになったよ。お父様からはこっぴどく怒られたけど、中学は私立に戻ることで許してもらえたよ」
「……そう」
なんて言っていいのかわからない。
もう転校しちゃったし。
「、なんで赤ちんがいんの!?」
「転校してきたんだって」
「冗談じゃなかったの!?」
あたしもそう思う。
正直普通の家の子じゃできないよね。
「敦、お前と同じクラスだよ」
「それもマジなの!?」
「ああ、僕のいう事は絶対だ」
「……わけわかんないし」
「そしてクラス委員長に新しくなるから」
「なんでそんなめんどくさいもん……」
「オレはすべてにおいて一番でいないといけないからな」
「ふぅん」
敦君が興味の薄い声を出す。
僕とオレの混じった征十郎君の主張は、あたしもにもあまりよくわからない。
「これからよろしくね、さん、敦」
「うん」
「……仕方ないから仲良くするし」
「えらい」
「えへ」
そういう事で、敦君のクラスに征十郎君が転校してきた。