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【CDC企画】The Premium Edition

第1章 Cœur Ganache Noir(月詠:悲恋)


結局、相手も分かっていてアスカの告白を邪魔立てしていたのだ。月詠とアスカに鉢合わせたのは偶然にせよ、銀時はアスカの勇気をわざと踏みにじったのである。

要は宣告だ。月詠がアスカのモノにはならないと言う宣告。そしてアスカがこの三角関係に置いて劣位に居る事を主張しているのだ。実に腹立たしい事この上ない。アスカはこれを、月詠を賭けた挑戦状とみなした。

「そんなに苦いモノがお望みなら、くれてやる。月に太陽は二つもいらないのよ」

息の下から溢れた発言は二人の耳に届く事なく、空へと溶けて消えた。怨念で体が熱を帯び始めるのを感じながら、アスカはその場を静かに去って行った。

しばらくして、銀時との会話を終えた月詠がアスカに向き合う頃には、誰もいない空間と無様に地面へと落とされたチョコの箱だけが残されていた。





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