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【CDC企画】The Premium Edition

第3章 Liquor(リヴァイ)


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夢はいつだって短い。

気づけば起床時間が迫り、リヴァイは現実世界で目を覚ます。今日も今日とて、壁外調査へ向かう日だ。眠気から抜け切れていない己を無理やりベッドから起こし、窓を開けて朝風を部屋の中へと招き入れた。そして時間の無駄を生み出さぬよう、リヴァイはは出かける支度をすぐに始める。しかし脳裏では先ほどの、次元を超えた友との再会を振り返っていた。

何てことのないアスカとの逢瀬。それは本当にあっという間で、そして平和であった。巨人と対面しなくてはならない日々におけるガス抜きとして、アスカは一種の救いとしてリヴァイを精神的に支えている。思えばアスカと夢で会うのは、壁外調査へ向かう前夜が多い気がする。彼女なりの応援なのかもしれない。外の世界は美しく、諦めてはならないのだと。今は死が付きまとうとも、その先には必ず海が待っているのだと……伝えているのかもしれない。

立体機動装置を己に固定するハーネスや、所属している兵団を表すジャケットとコートを身につければ、リヴァイの緊張感しかない日常が始まった。仲間と合流するために自室を去る為、空気の入れ替えに開けてあった窓に手をかける。

「いってらっしゃい」

完全に窓を閉め切る寸前、流れ込んできた一筋の風がわずかに潮の香りを乗せて、リヴァイの耳元で囁いた。





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