第9章 花火大会【土方十四郎】
凛「土方さん…どうして…」
土「馬っ鹿野郎!」
怒鳴られた。
土「こんな人の少ない所を一人でうろちょろすんな!」
凛「ご、ごめんなさい…。」
土「…くそっ…お前に何かあったらと思って肝が冷えただろうが。勝手にどっか行ってんじゃねえ。」
凛「え、でも、土方さん、つまらなかったんじゃ…?」
土「あ?どういう意味だ。」
凛「だって、今日ずっと素っ気ないしちょっとイライラしてるみたいだし。私の事うざったくなったのかもと思って。」
凛の言葉に土方は大きく溜め息をついた。
土「あのな。好きじゃなきゃ仕事以外で休日にわざわざこんな所来たりしねえよ。」
土方は凛の手を引いて自分の腕の中に閉じ込めた。
土「お前があまりにも色っぽいから…気持ちを落ち着かせてたんだよ。なのにお前はいつも以上に俺に絡みやがって…」
凛「だって、土方さんが冷たいから…」
土「煽ってんのか、てめえは。だがまあ…悪かった。少しイライラしすぎた。」
土方は凛の顎を少し持ち上げ
土「あまりにも可愛くて、他の誰にも見せたくなかったんだよ。」
凛の唇にそっとキスを落とした。