第5章 修学旅行【沖田総悟】
沖田の部屋は既に騒いだ跡なのか、敷き詰められた布団がグッチャグチャになっていた。
凛「…どんだけはしゃいでんの…」
障子は破け、枕があちこちに散らばっており、敷き布団はメチャクチャなのは当たり前、シーツまで剥げている。
沖「枕投げをしただけでさぁ。」
さすが男子、アクティブだ。
…にしても、この惨状は酷すぎやしないか?
障子とか弁償させられるんじゃ…
引率の先生方、お悔やみ申し上げます。
沖「ま、とりあえず座ってくだせぇ。」
凛「うん。」
凛と沖田は部屋の中央に向き合う形で座った。
凛「それで、こんな所に呼び出してどうしたの?」
沖「用が無ければ呼んじゃダメなんですかぃ?」
凛「え?」
見れば、沖田はちょっと顔を赤らめてそっぽを向いている。
凛も会いたかったのは事実だったし、沖田がちょっと可愛くて凛まで恥ずかしくなった。
凛「いや…そういうわけじゃないけど……私も総悟に会いたかったし…」
そう言うと、沖田は珍しく嬉しそうな顔をする。
そういう素直な表情に凛はドキッとした。