第29章 反乱【阿伏兎】
━ おまけ ━
「そういやお前、荷物はどうすんだ。このリュック一個で大丈夫なのか?第七師団の船は損傷激しいからもう捨てちまうぞ。」
「ああ、大丈夫よ。大事な資料は飛ばしてるから。」
「……ん?」
「昨日、小型の無人船に乗せて飛ばしておいたの。追跡出来るから、後で拾ってくんない?」
どうやら、第七師団を潰そうとする動きを事前に掴んでいて、いち早く研究道具を避難させていたらしい。
「おま…言えよな…」
「えー?だってどうせ阿伏兎達が勝つと思ってたし、大事な資料をまとめるので大変だったんだもん。」
おそらく、すっごい貴重な(俺らには危険な)物もあるんだろう。
「また研究手伝ってね♪」
「……解毒剤はちゃんと作れよ…」
手に負えないくらいの女にはちょっと甘い阿伏兎であった。
━ fin ━