第29章 反乱【阿伏兎】
この短時間でもう何度達しただろうか。
時間の割に、正常位、バック、騎乗位…様々な体位で俺は凛の中に白濁液を吐き出していた。
「……あと、一回で、済む、だろう、よっ!!」
「あっ!も、やっ、阿伏っ、とぉ…っ!!」
いつも仮面のような笑みを張り付けていた凛が、今は俺の下で快楽に顔を歪めている。
それもまた俺を煽っていた。
「あぶっ、とっ…ね、ねぇっ!」
「……なんだ…どうか、したか。」
「おねっ、お願っ…」
おそらくこれが最後の一回。
正常位で腰を止めることなく抜き差していると、凛が俺の首に手を絡めてきた。
「んっ、ギュッ…してっ…ぁんっ…」
「…へっ…明日は嵐か?おめーが甘えるなんてよ。」
望み通り、俺は凛の上半身を抱き上げ、ラストスパートをかけた。
「も…出……」
「あっ、イッ、イクッ、あっ!ああんっ!!」
「………くっ!!」
凛が達し、今日一番の締め付けに、俺も呆気なく絶頂を迎えた。