第29章 反乱【阿伏兎】
団長が言っていたのはあながちハズレでは無く、この星の住人はとても弱かった。
そのおかげか、俺らは早く戻る事が出来た。
「ったく…俺もいい人になったもんだな。夜兎がウ○コ座りして草むしってるとか、面白すぎんだろ……」
若干自棄になりながら、俺は頼まれた草を入れた袋を持って凛の部屋に入った。
「おい、採ってきたぞ。ほら。」
そしてその袋を凛が座る机にドサリと置く。
「あら、ありがと。」
「草つみくれえ自分でし……ん?お前…それ……」
凛が今顕微鏡で見ているその植物。
「これ?アホウブワァカ草だけど?」
今こそ俺が採ってきたものだった。