第25章 反省会【佐々木異三郎】
「水を持ってきましょう。」
佐々木はコップに氷水を入れ、惚けている凛の前に差し出した。
だが絶頂を迎えたばかりの凛は力が入らず、受け取る事が叶わない。
「仕方ありませんね。」
凛の横に座り、片手で凛の肩を抱き寄せた。
口に持ったコップの氷水を含み、そのまま口移しで凛の口に流し込んだ。
「……ん……んくっ…」
「まだいりますか?」
凛はフルフルと首を横に振った。
これで体も落ち着…
「(あ…れ……?)」
鼓動が全く収まらない。
それどころかまだ体の奥が疼いている。
「局長……?」
「そんな物欲しげな目をして、いやらしい。」
「ち、違います!なんか…体が…」
「?…ああ!」
合点がいったような顔をする。
そしてとんでもない台詞を佐々木は吐いた。
「媚薬の影響でしょうね。あなたの飲み物に混ぜておきました。」
「………え?」
佐々木は持っていたコップをカタリと机に置いた。
「一回イッたくらいで許せるはずがありません。お楽しみはこれからですよ。」
佐々木は手錠を取り出し、ロクに抵抗出来ない凛の両手にカチャリとかけた。