第12章 初雪【神威】
凛はすぐに神威の部屋に通された。
足枷は外されたが、手は後ろで縛られたまま。
「あの……」
「ここは俺の部屋だよ。肩の力抜いてゆっくりして。」
聞けば神威はこの宇宙海賊春雨一の戦闘力を持つ第七師団の団長だという。
「団長ともあろう人の部屋で縛られたまま気を抜けるもんですか…」
「ぷはっ!まあ確かにそうだよね!!」
そしてグッと肩を掴まれる。
「え?」
「でも力抜いてないと、痛いよ?」
そしてそのままベッドに乱暴に倒された。
「きゃあっ!」
「へえ…君みたいな勇ましい子でも女の子みたいな可愛い声出るんだね。」
神威はそのまま凛の上に馬乗りになる。
「なっ!止めっ!!ていうか、私ちゃんと女ですから!!」
「どうだろうね?」
「どうだろうって…ち、ちょっと!」
凛は上に乗る神威をどかそうとジタバタと暴れる。
だが手は後ろで縛られている上に今は凛の体の下敷きになっているため、上手く抵抗出来ない。
「だから、確かめさせてよ。」
「………は?」
次の瞬間、神威は力ずくで凛の洋服の前を引きちぎった。