第10章 花火大会【沖田総悟】
少しの間二人は余韻に浸っていたが、花火大会も終わり、人がゾロゾロと会場から出てきたのですぐに乱れた浴衣を整えた。
凛「そういえば…終わりがけ、沖田さん何て言ったんです?」
沖「ん?」
凛「私、意識が朦朧としてよく聞き取れなかったんですけど。」
沖「ああ…いつもより興奮しやがって、この淫乱。と言いやした。」
凛「んな…っ!あのタイミングで!?」
沖「また花火大会行きやしょうね。」
凛「何が目的ですか!もう沖田さんとの花火大会はコリゴリです!腰痛いし。」
沖「喜んでたくせに。」
凛「ふ、ふんっだ!」
凛は沖田を置いて、プンスカと腹を立てながら歩き出す。
沖「待ってくだせぇよ。…ったく。」
そんな凛の背中を追いながら、沖田はふと優しい笑顔になる。
そして、凛に聞こえない程度に呟いた。
沖「凛…愛してやすぜ。」
― fin ―