第3章 風邪の功名(キラ×ラクス)
「キラ…?」
その声にピクッとキラの体が反応し、それと同時にキラは顔を上げる。
「ラクス!!」キラは驚いたように立ち上がった。
「キラ、私、どうしてここに…」
「浜辺で倒れたんだ。すごい熱で2日間ずっと寝込んでいたんだよ。」
「そう、でしたの…」
「どう?体の具合は?しんどくない?」
「ええ、もう熱もないようですし、体も楽ですわ。声も出るようですし。」
「良かったー!」
「ごめんなさい、…ずっとついてて下さったんですの?」
「うん、だってラクス、すごくしんどそうだったから…」でも、元気になって良かった、と安堵の表情で話すキラを見て、ラクスはたまらなく愛しく思った。