第1章 素直になれずに(ディアッカ×ミリアリア)
ことの始まりは、ミリアリアが街に出て買い出しをしていた時のこと。
ふと店の中から窓の外を見ると、ディアッカが知らない女性と楽しそうに話ながら、歩いている姿が目に写ったのだ。
頭が真っ白になる。
今日は仕事だと聞いていた、なのに..。
裏切られたと感じても無理はなかった。
今さらそんな風に言われたって。
現に休みだったのに仕事だとウソつかれていたわけだし..。
それで信じろって言われてすんなり受け入れられるはずないじゃない..っ。
ミリアリアは込み上げてくる涙を堪え、持ち場へと戻った。