第2章 確かな気持ち(シン×ルナマリア)
やっぱり、ルナが好きなのは、俺なんかじゃなくアスランなんだ…。
シンは静かにその場を去ろうとした。
「でもシンは、あなたを越える」
えっ…
ルナマリアが放った言葉に驚き、思わず立ち止まる。
「シンにはあなたを越える能力がある。今はまだまだかもしれないけど。でも、私はそう信じてる。」
「君は、シンが好きなんだね。」
アスランは優しく問いかけた。
「え…、まぁ、そうですね。」恥ずかしそうに微笑み、そう話すルナマリアを見たシンも思わず照れる。
俺って単純…。
そう思いながらも、初めてルナマリアの気持ちを聞けたことが嬉しくて、顔が緩んだ。
満たされたままシンはそっと部屋へ戻って行った。