第28章 再会と腕相撲と条件競売
「現在、手元には300万相当のダイヤと残金の240万、そして腕相撲で稼いだ金275万。しめて約800万の予算がある」
腕相撲の条件競売をやった次の日。
私達は同じ部屋に集まって、レオリオによる作戦会議をおこなっていた。
「何とかこれをゲーム最低落札価格90億以上まで増やさなきゃいかんわけだが、やはりまっとうな方法じゃとても届かねぇ金額だ」
「いや、腕相撲もあまりまっとうとは言えなかったけど」
だってどう考えてもあの方法じゃ無理でしょうに!
それに関してはゴンとキルアも同意。
「後半はなかばやけになったリベンジャーしか挑戦してこなかったもんな」
「今日はもうウワサが広まって誰も挑戦してこないよ、きっと」
「いいんだよそれで」
「えっ?」
心配そうな表情を浮かべる私達にくらべ、余裕な表情のレオリオ。
「はじめからそのつもりでやってたんだよ。できるだけウワサに尾ヒレがついてた方がありがたい」
「なんで?」
「腕相撲はエサまきさ。地中のモグラをおびきよせるためのな」
「ん~~??」
言ってることがよく分かんないや…
「3人とも微妙な顔してんな……ま、今日には分かるさ。とりあえず今日も腕相撲の条件競売やるぞ」
「うーん、よく分かんないけどおっけ!」
「じゃ、支度したら外行こうぜ」
「うん!」
じゃあ私は一回自分の部屋に戻らなきゃ…
と、思ってたらキルアに右腕を掴まれた。
ええええ何!!?
「、腕見せろ」
「はっ?」
「左腕、早くしろ」
「いだだだだっ!!分かったから離して!!」
あまりに強く握ってくるもんだから折れるかと思ったわ!!
しぶしぶパーカーの袖を捲って左腕を見せる。
「…………」
「…………」
「…………(ツンッ)」
「痛ァっ!!!」
左腕をつつかれた途端、体にとんでもない痛みがはしった。
「やっぱ痛いんじゃねーか!!何で昨日言わなかったんだよ!!」
「あべしっ!!」
いや、ここでラリアットきめてくるキルアもひでぇ!!