第28章 再会と腕相撲と条件競売
しばらくキルアの横で腕相撲を見てたけど、うん、やっぱ来るのはオッサンだらけ。
あ"~…オッサン(+ハゲ)恐怖症の私にとってはつらい立ち位置だよここは。
「ハイ負けー!!次の人どーぞ!!」
「……いま何人抜きぐらいかな?」
「さぁ?150人くらいじゃね?」
150人かぁー、まだまだ先は長そうだね。
すると、
「おーーっと!ここで初めて女の子が挑戦だ!!」
「!!?」
えっ?女の子?
レオリオの声に反応して振り向くと、確かにゴンの目の前に座っているのはメガネをかけた可愛い女の子。
「うそ、超絶カワイイ!!」
「!!交代!!」
「へ?」
あ、そうか。
私は女の子と勝負だったっけ。
ゴンと交代してイスに座ると、女の子がお辞儀をしてきた。
わわわっ!!目ェでっかいし近くで見るとさらにかわいい!!
「よろしくお願いします」
「あ、こちらこそ…」
すると女の子は左手を出してきた。
あ、左利きなのかな?
ここは合わせるべきだよね。
私は左手を出して、女の子の手をぐっと握る。
「……!!?」
え、ちょっと待って…
「さぁ、レディー…ゴー!!」
ミシッ!!
合図と共に力を入れた……けど、何この子!!?
手加減なんて言ってられないくらいメチャメチャ強いんだけど!!
「…っ、!!」
「…んーー」
や、ヤバい……このままだと負ける。
手もミッシミシいってるし……!!
うぅ、久々だけど使ってしまおう!!