第27章 ヨークシンと情報とお金稼ぎ
「すごい!2億で売れちゃった!」
「ははっ、オレの言った通りでしょ?」
あれから結局、私はシャルナークに色々なことを教えてもらった。
そのおかげで儲かったお金はなんと4億!
すげー額だよこれ!!
「ありがとうシャルナーク!!」
「いいよそんな、オレだって久々に敵じゃないハンターに会えて嬉しいんだ。あと、シャルでいいよ」
シャル!!なんていいやつなんだ君は!!
時間がたつにつれ、シャルとはどんどん打ち解けていった。
「……あっ、もうこんな時間か。オレそろそろ行かなきゃ」
時計を見ると、もう19時をまわっていた。
え、あれから5時間近く作業してたってこと!?
「ごめん!こんな時間になるまで教えてくれて…」
「いや、オレが手伝いたくて手伝ったんだから謝らないで。といて楽しかったよ」
そう言うとシャルは私の頭を優しく撫でる。
うぉお優しすぎるよこの人!!
「役にたてて良かった。じゃ、オレはこれで」
「うん、ほんとにありがとう!じゃあね!!」
そしてシャルナークは最後まで笑顔のまま去っていった。
いやぁ、ハンターにもいい人がいるんだね。
………あ、そういえば、
「ゴンとキルアはどうなったんだろ?」
「いやぁ、よくやってくれたよあの子」
オレは手元のケータイを見ながらヨークシンの街をすり抜けていく。
そのケータイ画面には"地下競売"の文字。
「こんなに良いお宝、ぜーんぶ"地下競売"に売り飛ばしてくれたからね~。いい子いい子!」
ヨークシンには下見に来ただけなのに、思わぬ収穫だ。
これでオレ達が盗るお宝も増えたし団長もご満悦だろうな。
まぁお金は全てあの子にまわったから人助けには変わりないんだけどね。
それにしても
「………、か」
もう会わないだろうけど、おもしろそうな子だったな。