第27章 ヨークシンと情報とお金稼ぎ
『…これから着陸致します。みなさま、またのお越しをお待ちしております…………』
「着・い・たァァァァァア!!!」
飛行船から降りて、目の前に広がるのは街、街、街!!
超都会!!!
やばい、田舎育ちの私にとってはテンション上がりまくりだ!!
そんな私の後ろについてくるのは、少しくったりしたゴンとキルア。
「……何でお前そんなに元気なんだよ」
「オレ疲れちゃったよ、ここまで来るのにだいぶ時間かかったから…」
「えええ大変だ!私が治療してあげなきゃ…へぷっ」
キルアに顔を手のひらでおさえられた。
"へぷっ"て言っちゃったじゃん!
でも最近優しいね、前みたいに拳骨とかしないもんね!
「とりあえずキルアのお兄さんからアドレス届くまで遊ぼーよ」
「バカ、まずどっか泊まれるとこ探してから遊ぶんだよ」
「結局遊ぶのかよ」
遊び盛りだな。
「……よし、なんとか宿は見つかったし遊ぶか!」
「いぇーい!!」
どこ行こうかなどこ行こうかな??
ヨークシン限定のスイーツめぐりとかしてみたいな~…
………ん?
「なにあれ?」
「え?」
バサッバサッ…
おっきな鳥がこっちに向かって飛んでくる。
鳥っていうか、鷹??
え?ちょ…どんどん近づいてくるんだけど、
「ご、ゴン助けてっ…がふっ!!」
「!!?」
なんとその鷹は私の頭に着地。
「いだだだだだっ!!爪ささる爪ささる!!」
「お、兄貴からアドレスが届いたのか」
キルアはいたって冷静に、その鷹の足から小さな包みを外した。
どうやらキルアのお兄さんからアドレスが届いたらしい。
ゾルディック家の通信手段って、伝書バトだったのね。あ、伝書タカか。
役目を終えたゾル家の鷹は、また空へと飛び立っていった。
「お前ってよく動物に好かれるんだな。珍しいよ、ウチにいる動物が人になつくなんて」
「え?今のってなついてたの?」
めっちゃ爪ささってたんですけど!