第26章 箱とゲームとメッセージ
それから数日後の朝。
「ジンさんから預かっていた箱?」
「うん、これだよ」
ゴンがひとつの箱を持ってきた。
昨日の夜にミトさんから渡されたけど、なんでもゴンがハンターになったら渡してくれと頼まれたものなのだとか。
サイズは……ちょうど両手に乗るくらい。
そしてゴンから箱を受け取ってみると、あることに気がついた。
「あれ?これってどーやって開けるの?」
箱をよく見てみると開けられそうな箇所は見当たらない。
「うん、色々試したんだけどどうしても開かないんだよ」
「へぇー」
「ちょっと貸して」
私は箱をキルアにパス。
どうやら力づくで開けてみようとしてるっぽい。
でも…
「…っ!!!だめだな、普通の箱じゃねーよ。ただの鉄箱だったら溶接されてたってねじ開けれるのに」
キルアでも開けれないってどんな箱!?
そうなると何かでブッ壊そうってなったけど、中身が分からないから実行するわけにもいかず…。
しかし、しばらく3人で考え込んでいるとキルアが何か閃いたようにそうか!と言い出した。
「まだ試してないことがあるぜ」
「え?」
「ハンターになった今、なる前に持ってなかったものがあるだろ?」
なる前に持ってなかったもの??
……はっ!
「「ハンター証!!」」
なんと、ゴンもおんなじことを考えていたみたい。
早速2人でハンター証の差し込み口を探すけど…
「キルア、差し込み口なんてないよ?」
「いや違うって」
そしてめちゃめちゃ呆れた顔で念だよ念!!と言われた。
おっふ……