第25章 お泊まりと友情とくじら島
コンのくれた魚は、その場で焼いて夕ごはんとして3人で頂いた。
いやもう、これが美味しいのなんのって!!
ハンター試験のときにいた魚とは大違いだった!!
魚を食べ終わる頃には星も見えてきたので、3人で寝ころがって語ることに。
あぁ、青春……。
「ゴン、お前これからどーする?」
「え?」
少し真剣な顔をして聞いてくるキルア。
お、おいおいどうしたんだ急に。
とゆーか私には聞かないのかい!!
「んー、8月はここでゆっくり休みながら情報収集してヨークシンから本格的に親父を探そうと思ってるよ。おそらく色んなハンターが集まってくるだろうから」
「ふーん、そっか……………オレどーしよーかなー」
「え?キルアも一緒にヨークシン行こうよ!」
「あぁ、いやそーじゃなくてさ」
…キルア、何か浮かない顔してるな。
「お前やがえらいなーって話だよ」
「??」
「オレってないんだよなー、お前らみたいにやりたいこと」
……あぁ、キルアの言いたいことがやっと分かった。
私とゴンにはこれからの目標があるけどキルアにはまだないってことね。
だからあんなに浮かない顔してたのか。
「やりたくないことなら結構あんだけどさ。家にずっといることとか家業継ぐこととか………なんかうらやましいよ、お前らが」
「…………」
うーん…まぁ、あの母親がいる暗殺一家には誰だって戻りたくないよね。
すると、ゴンが起き上がってキルアを見た。
「……キルア、オレはキルアといると楽しいよ」
「ブッ!!」
「なっ、んだよ急に…」
ゴンの突然の告白に吹いちゃったよ!!
……つーか私は??
「あ!もちろんといても楽しいよ!!」
「ありがとうゴン!!」
忘れないでいてくれた!!