第23章 発と水見式と念能力
「ほ、他の人!他の受験者はどうなったんですか!?」
なんとかハンゾーの話題を変えなければ!
「イルミとヒソカは初めから条件を満たしています。レオリオは医大受験後に修行を開始するようです。ポックルは練の修得にかなり手こずってるようですね」
「みんな頑張ってるんだね!」
「だな」
レオリオは医大受験後かぁ……ヒソカとイルミは論外だけど、確かにみんな頑張ってるのね。
ウイングさんは全てを話し終えると、ゴンを見た。
「ゴン君、最後にひとつ忠告です」
「?」
「明日の試合、くれぐれもムリをしないように!」
「!!……はーい!」
………明日の試合?
「…うぉぉぉぉぉ!!そういえば明日ヒソカとゴンが戦う日じゃん!!」
「なにお前今さらすぎる」
キルアが呆れた顔で私を見る。
いや、ほんとに忘れてた!
「ゴン!ほんとにムリしちゃダメだよ!?」
「うん!大丈夫だよ。あ、戻ってからも修行したいんだけど……キルアと付き合ってくれる?」
「ああ、いいぜ」
「オフコースだよゴン!」
全く気乗りしないけど、明日ケガしないためにも手伝わないとね……
「じゃ、帰るか」
「うん。ウイングさん、ズシ、ほんとにありがとう!!」
「私もお世話になりました!ズシもまたね!」
「いえいえ。これからはそれぞれ念を磨いて、自分自身の道を見つけなさい。あなた達なら必ずできますよ」
「「「オスッ!」」」
こうして、私達の念修行は終了した。