第22章 再戦と上達と完全勝利
「私を気絶させたのはアイツかァァァァア!!」
「落ち着いて!」
でも、残念だな車イス男。
キルアに電流は効かないんだもんね。
ブンッ!
「な!!?」
ムチを大きく振り上げて、相手を空高く飛ばすキルア。
うん、やっぱり効いてなかった!
「電流は効かない。拷問の訓練は一通り受けたから」
12歳の子供がそんなおっかないこと言うもんじゃないよキルア。
「でも効かないってのは我慢できるって意味でさ、痛いことには変わりないんだよね。だからちょっと頭きた」
「ひっ…!!」
ひゅぅぅぅっと車イス男が落ちてくる。
え?あの高さから落ちたら死ぬんじゃね?
「あーらら、その高さから床に激突したら死ぬな。どーする?」
「た、頼む!受けとめてくれ!!」
「オーケイ」
ニヤリ、と笑ってキルアはムチを持ったまま構える。
………ん?ムチを持ったまま??
「え、それだと「ギャァァァァ!!」…や、やっぱり」
相手の車イス男は、キルアに受け止めてもらったけど自分のムチの電流で失神。
いやー、カッコ悪い!
「勝者、キルア選手!!」
「、キルアのとこ行こう!」
「おっとそうだった!」
私達は闘技場を抜けた。