第21章 凝と約束と不戦勝
「ふんふんふーん♪」
いやぁ、不戦勝とか嬉しいわ!
戦わずに済んだし!
ご機嫌で闘技場を出ると…
「お疲れ」
「ん?」
廊下にゴンとキルアが立っていた。
「あれ?なんで二人がここに?てかお疲れじゃないよ。不戦勝だったし」
「へぇ。良かったじゃん」
ん?なんだこのキルアの薄い反応は。
疑問に思ってるとゴンが慌てて、
「も、もうすぐお昼だからさ、も誘おうと思ったんだ」
「おお!お昼!行く行く~♪」
ゴンとキルアとランチタイム!
なんだ今日は嬉しい出来事ばっかだなぁ!
槍でも降るんじゃね?マジで。
「どこに食べ行こうか?」
「じゃあの不戦勝を祝って、和食でも食べに行こーぜ」
「ひゃっほう和食イェェェーイ!!!」
不戦勝を祝うのも微妙だけどね!
私は先人をきって歩き出した。
「…ねぇキルア」
「ん?」
「あんな反応だとアイツ脅したのがにバレちゃうよ?」
「もう大丈夫だろ?アイツなら昼飯食えば忘れるって」
「…んー、そうだね!」
そう。
の対戦相手サダソは、キルアが脅したのだ。
だからは不戦勝。
そしてその次に戦うキルアとゴンも不戦勝になるのだ。
「ほんと、すごいねキルア」
「は?別にすごくねぇよ」
"二度とオレ達の前に汚ねぇ面出すな。約束だぜ?"
「約束守らねぇと、どうなるか教えてやっただけさ」