第19章 訪問とお誘いとお買い物
それからヒソカに連れられるまま色んなお店を回り、あっという間に時間は過ぎた。
今は二人で闘技場まで帰っているところである。
「…ずいぶん買ったね◆」
「あ た り ま え!!」
私の両手には大きな紙袋が2つ。
そしてヒソカにも紙袋を4つ持ってもらっている。
昼食のときのイライラをなくすためにはこれくらい買わないと!!
「なんだかんだ言って、君も満喫してたじゃないか◆」
「そりゃ買い物してるときはね。でもヒソカはシャットアウトしてたからね」
「くっくっく、ずいぶん嫌われてるなぁ僕◆」
「今更なに言ってんの?最初から無理だし」
ハンター試験の頃を思い返してみる。
………うん、やっぱ最初から変態だったよね、ヒソカは。
トランプをシャーシャーやったり、トランプをビュンビュン投げたり、トランプをザクザク振り回したり………って、トランプしかねぇ!!
そうやってしばらく歩いてるとあっという間に闘技場に着いた。
200階まで来たので、ヒソカから荷物を受けとる。
「いいのかい?部屋まで持っていかなくて◆」
「いいよ、ヒソカの部屋逆方向なんでしょ?私の部屋すぐそこだし」
「照れなくてもいいのに……今日は楽しかったよ◆ありがとう◆」
「いーえ滅相もない(棒読み)」
こいつ最後まで腹立つな。
それじゃ、と部屋に戻ろうとしたそのとき
「」
急に後ろから名前を呼ばれた。
「ん?」
「君は"青い果実"じゃないよ◆」
「……はぁ?」
「それだけだから◆おやすみ~◆」
「え、ちょっ」
ヒソカはそれから振り向かず、奥へと消えていった。
……意味が分からん!
そして荷物重い!!