第19章 訪問とお誘いとお買い物
ヒソカ戦から1週間が過ぎた。
…コンコン。
「…んぁー、」
部屋のノックの音で目覚める。
時計を見るとまだ朝の8時……………って、あれ?
前にもこんなのなかったっけ?
「…またキルアかなぁ?」
とりあえず目が覚めてしまったので、扉に向かう。
「はーい」
ガチャッ
「や◆」
バタンッ、ガチャッ
しっかりと鍵を閉めて再びベッドに向かう。
うん、なんか変態を見た気がするけど幻覚だよね。
ちがうよね、断じてヒソカじゃないよね。
「そうだ、あれは天空闘技場の精霊なんだ」
「誰が精霊だって?◆」
「キィィィイヤァァァア!!」
「変な声を出さないでくれよ、興奮しちゃうじゃないか◆」
何でいるの何でいるの何でいるのォォォオ!!?
しかもなんか普通の私服だし!
髪の毛下ろしてるしメイクしてないし!
「ど、どーやって入ってきたの?」
「奇術師に不可能はないの◆………もしかして寝起きだったかい?◆」
「当たり前だわ!!つーか不法侵入!出てけ!」
「やだよ◆」
「Σ何で!?」
するとヒソカはニヤリと笑う。
髪の毛下ろしてイケメンだから、いつもよりはキモくない。
「暇なんだ、ちょっと付き合ってよ◆」
「……は?」
ここで、史上最悪のデートが始まった。