第17章 念と洗礼と200階突入!
その影はだんだん近づいてきた。
一人はのっぺらぼうみたいな男、二人目はガスマスクみたいな男、三人目は車椅子の男だった。
うん。どうみても怪しい。
その三人は、私達のすぐ後ろに立った。
「……何か用?」
「いいや、オレ達も申し込みをしたいから並んでるだけさ」
いや、絶対ウソだろ!
「ゴン、こいつらお前と同じ日に戦いたいらしいぜ」
「え?」
ゴンが振り向くと、三人はニヤニヤ笑う。
キモい。笑うなその顔で!
すると、ゴンは迷わず用紙を提出。
「オレいつでもOKです!」
「だってさ」
「……そこの娘は申し込みしないのかい?」
「お金にならん戦いはしない主義なので」
ウソだけど。
「くくく……そうかい」
ほんとキモいな、この能面野郎。
私達は部屋の鍵をもらうと、個室の方へと向かった。
「うわーー!広いね!」
「ホテルみたい!」
とりあえずゴンの個室に到着。
100階とは、比べ物にならないくらいの広さ!
さすが200階クラスだね!ビューティフォー!!
「おいゴン!」
キルアがTVを指差した。
TVには文字が並んでる……………けど読めねぇェエ!!!
「はや!11日っつったら明日じゃねーか!」
「えええ!?明日戦うの!!?」
読めないけどキルアの言葉で明日試合だってことは分かった!
心配…だけど、ゴンはすごく嬉しそう。
「たぶん明日は勝てない、でもいいんだ。早く実感してみたいんだ。この力で一体どんなことができるのか………」
「ゴン……」
やばい、かっこよすぎる。