第6章 影山飛雄
貴「飛雄!今帰り?」
影「あぁつばさもか?てか、こんな時間までなにしてたんだよ」
貴「うん、委員会の仕事が長引いちゃって」
貴「・・・この前さ、バレー部の練習見学したじゃない」
影「おぅ」
貴「飛雄が楽しそうで安心した」
影「なんだよそれ」
貴「中学の時は、飛雄が苦しそうだったから。きっと日向君のおかげだね。すごく嬉しそうにバレーしてたから、私も嬉しかった」
影「アイツのおかげなんかあるかボケ・・・。お前こそ、ふっ切れたのかよ」
貴「わかんない。どうしていいかもわからない。どう答えていいかもわからなくって」
影「そうか・・・って誰に何答えるんだよ」
俺は嫌な胸騒ぎがした。
貴「この前の勉強会の時、日向君に・・・その告白されて」
つばさは顔を赤くした。俺は、勉強会に行かなかったことを死ぬほど後悔した。
貴「どうしたらいいと思う?」
影「俺に聞くなよ。お前が自分で決めなきゃいけない話だろ」
貴「そっか、そうだよね」
影「じゃあ、俺こっちだから」
貴「うん、バイバイ」