第4章 西谷 夕
つばさsaid
貴「なんか珍しい、いつもなら潔子先輩がいると飛び上がって喜ぶのに・・・なんか調子悪いんですか??」
縁「いや、そうじゃないんだ」
縁下先輩が苦笑している。
縁「・・・桜井は好きな人がいるんだろ?」
貴「え、縁下先輩、な、何でそう思うんですか?」
縁「ずっと桜井の事見てたからわかるよ。でも俺の気持ちを伝えたくて。俺、桜井が好きだ」
私は急な告白に固まってしまった。そして、そんなふうに見てくれていたことが急に恥ずかしくなり顔が赤くなるのがわかった。
貴「えっと、あの・・・ごめんなさい。私、夕兄が・・・。」
縁「わかってる。ごめんな、困らせて。俺の中でちゃんと整理をつけるのに気持ちを伝えたかっただけだから。」
縁「俺の事は気にしないで。これからもよろしくな。マネージャー」
貴「・・・はい」
ちょっと涙目になりながらも、私は答えた。