第4章 西谷 夕
西谷said
そしてGW合宿が始まり朝から晩までバレー漬けになった。
今日も一日が終わり、風呂も上がってあとは寝るだけ。しばしの休息タイムだ。
縁「西谷ちょっといいか」
西「力、どうした?」
2人で誰もいない食堂に行く。
縁「あのさ、お前桜井の事どう思ってる?」
西「・・・妹みたいなもんだけど」
縁「自覚がないほどタチが悪いものはないな。じゃあ桜井の気持ちを確かめたうえで、俺がもらってもいいのか」
西「なんで俺に聞くんだよ」
縁「俺はお前にヌケガケしたと思われたくないからだよ」
西「・・・」
その時廊下から足音が聞こえ、食堂のドアが開いた。
貴「あれ、2人ともどうしたの」
西「お前は何しに来たんだ」
貴「うん、ちょっと明日の朝食の仕込みをやっとこうと思って。ごめんなさい、お邪魔だった?」
縁「大丈夫だよ、話終わったから。なんか手伝おうか」
貴「いえいえ、マネの仕事なんで。それより明日も特訓なんですから休んでください」
西「そういえば、潔子さん用事終わったら毎年帰ってるけど、お前一人か」
貴「ううん、今年は私もいるから一緒に泊まってくれるの。すごいうれしい」
西「そうか。じゃあ、俺先戻るから」
俺は食堂を後にした。