第28章 lovesickness (月島 蛍)
つばさsaid
ショッピングモール内にある目的のお店に着いた。大型だから結構歩くなぁ。
それにしても月島君が買い物付き合ってくれるなんて・・・。近寄りがたい雰囲気があるから、私から声をかけられなかっただけで意外と優しいのかもしれない。
店員「いらっしゃいませ。あ、月島さん新しいアイテム入ってきてますよ。今日はデートですか?」
え、デ、デート?!そうだよね。はたから見たら一緒に洋服買いに来たりとかってそう見えるよね。。
月「いや、別に・・・。じゃ、僕メンズの方見てるし終わったら声かけて」
貴「分かった。ありがとう」
月島君は店員さんの言葉をサラッと流して、メンズコーナーへと向かった。
私は女性の店員さんに相談しながらあれこれ出してもらった。どの洋服も可愛くて、結局店員さんおススメの洋服一式を買うことにした。レジに行くと月島君も手に洋服を持っていた。
月「そのスカートも買うの?」
貴「うん、月島くんはジャケット?」
あれ?よく見ると、同じ色で生地の光沢具合も似てる・・・。
店員「あ、このジャケットとスカート同じ生地なんですよ。今日発売の雑誌でカップルコーデで紹介させて頂いたアイテムです。いっぱい着てやってくださいね」
店員さんが笑顔で答える。えぇ?!、偶然とはいえカップルコーデって恥ずかしい・・・。今私、絶対顔赤い。月島君は平気・・・ってあれ?ちょっとだけ耳赤いかも??
でも私服で会うことなんてまずないだろうし・・・。たまたま気に入った洋服がこれだったんだから気にしないでいいよね。うん。