第24章 カレシノジョウケン(灰羽リエーフ)
しばらくして戻ってきたリエーフは2つ袋をさげて戻ってきた。そのうちの1つには絆創膏とミネラルウォーターが入っていた。
リ「手当てしますね」
貴「自分でできるから大丈夫だよ」
リ「や、でも服汚れるし、任してください!!」
返事をする前に、地面にしゃがみ私の左足首をそっと触られサンダルを外してくれた。っていうか、足触られるのくすぐったいし、めちゃくちゃ恥ずかしいんだけど!!
リ「血、流しますよ」
ひやりと冷たい水の感触にゾクリとする。
リ「はい、絆創膏も張ったし終わりましたよ」
自分より下の目線でリエーフを見ることなんてないから、思わず見入ってしまい視線がばっちり合ってしまった。
上目づかいのリエーフなんて見るのは新鮮で、何だか彼の緑の眼に吸い込まれそうに感じる。
リ「どうかしました?」
貴「・・・あ、ありがと」
リ「どういたしまして!」
いつものニカッとした笑い顔になった。あぁ、私きっとこの笑顔に弱いんだ。
リ「それから・・・」
といって、リエーフはもう一つの袋から靴を出して、左足にはかせてくれた。それはさっきウィンドウショッピングしていた時に気になっていたミュールだった。
貴「え、何?どういうこと?」