• テキストサイズ

大好き☆ハイキュー

第15章 complex (及川 徹)☆


余りにも頭に来て、午後の授業は全然頭に入らなかった・・・。ほんとに失礼な人だ。


・・・さて、授業も終わったし帰ろう。


ん?なんだか廊下から黄色い声が聞こえて来た。


「キャー、及川さん!!」

「今度の試合も頑張ってくださいね!」


え、及川・・・。嫌な予感がする。


廊下を見ると及川さんと目がばっちりと合った。及川さんは手をひらひらさせ、私に近づいてきた。


及「は~い、白猫ちゃん忘れものだよ」


そういって、ハンカチを私に差し出す。


貴「・・・わざわざ、ありがとうございます」

及「うわ~、そんな嫌そうな顔しなくてもいいじゃない」

貴「いえ、もう一生会わなくていいですから。では、さようなら」


私はぺこりと一礼し、家に帰った。


はぁ、入学早々面倒な人に関わってしまった。なんでも及川ファンクラブなるものまであるらしい。近づいたら、ファンのお姉さま方が黙ってないだろう。勝手に巻き込まないでほしいものだ。


中学の時は散々だったから、目立たず、平穏ですごしたいがため、ダテ眼鏡をかけ、髪も一つ結びという地味な姿で通しているというのに・・・。



中学時代。私は某ファッション誌の読者モデルをやっていた。声をかけてくれる子もいたけど、それ以上に妬む女子が多かった。


同性の嫉妬ほど怖いものはない。さわらぬ神にたたりなし。


明日は平穏に過ごせますように・・・。

/ 287ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp