第2章 第1章~『暇』からの脱出~
わたしはあれからすっと迷っていた。
確かに、いまとても暇で面白いことがないか探していたが、わたしが求めていたのはこういうものではない。
でも、いまわたしには友達の一人もいない。そういう仕事をすれば一人くらい友達ができるかもしれない。それに・・・
貴「楽しかったもんな。このとき・・・」
それは、8年も前になる。
特撮の撮影の悪役みたいな役だったが、その演技が評価され、新人賞をもらった。
このときはただ楽しくて毎日演技に夢中になっていた。
しかし、無名のわたしがいきなり賞をもらうので、面白がってマスコミが家の前に集まりにきていた。
それは、5歳のわたしにとっては恐怖でしかなかった。
そのときのように怖い思いをしたくはないが、いまみたいにごろごろするだけの生活も嫌だ。
悩みに悩んだわたしは腹をくくることにした。